今年の俳句

今年は、のびのび俳句を詠もうと思います。

客観写生を基本に俳句を学んで来ましたが、

堀古蝶さんの『主観俳句の系譜』をお読みして、

主観俳句を勉強したいと思い始めました。

厳密に言えば、人の認めるものは、

その人のフィルターが入りますので、

客観というものは存在しません。

しかし、写生を謳った子規や、沢木欣一先生、

そして林徹先生は、それを理解したうえで、

客観写生を基本として句作されていました。

しかし、その門下の堀古蝶さんが、

この評論を脱稿して二か月後、他界されましたが、

そうまでした残したかった内容は、

「主観俳句」を肯定するものでした。

どうしても書き上げたかったのでしょう。

私はその熱意と、その内容に共感し、

主観俳句を学びたいと思いました。

ということで、今年は、主観俳句に挑戦します。

分かりやすく言えば、細見綾子先生の句のような

感じの俳句を詠みたいということになります。

出来るでしょうか。

挑戦してみましょう。

そして、「氷室」に投句を始めましたし、

俳句の冒険をしてみます。

かつては、よく句会で冒険しました。

「これは、冒険やね」

と泊先生にも言われ、指導を受けていました。

慣れてくると、どういう句に点数が入るか分かってきますので、

句作に楽をしてしまいます。

これではいけません。

今年は、新しい境地へ挑戦です。

より文学的表現を取り入れて、詠めたらいいと願っています。