軋む

なぜ、眠れないのか分からない。

何かに頭が興奮状態になっているのかもしれない。

諦めるときの悔しさや、安堵感。

誤解が解けたときの安心と、

改めて過去の痛みを鋭く感じる思い。

それに似ているのかもしれない。

感情の起伏はなく、

いたって平然としているのは、

むしろ危険なのかもしれないと思う。

この痛みは癒えるのだろうか。

いつも人の情の温かさよりも、

痛みの方が勝る。

痛みは、心に残るのだ。

これは、忘れることができるのだろうか。

答えは、できる。

ただ、それに至るまでの

時間の問題ということだ。