瀕死のライオン像

ということで、まだ生きています。

瀕死ですが、なぜか、新しい展開になったりしています。

ということで、生き延びているようです。

瀕死と言えば、スイスの「瀕死のライオン像」を思い浮かべました。

一度だけ訪れたことがあり、それは感動しました。

瀕死であっても、命は命。

その消えかける命の姿を「美しい」と思うのは、

主のお造りになった「不思議」という気がします。

命あるものは、なぜか、逆境にあって、

その美しさを輝かせる気がします。

美しさが際立つようです。

瀕死のライオン像のように、ぎりぎりの命を燃やすとき、

その姿は、命ある時の中で、最も美しいといえるのかもしれません。

ただ、その美しさを見ることができるのは、

その目を持った人だけだとも言えそうです。

ものの価値とはそういうもの。

良いも悪いも、そういうものだということでしょう。

自分で美しいと思う姿を、自分が持ちたい、

そう思います。

瀕死のライオン像に象徴されている、

フランス王を護って死んでいったスイス兵たち。

その生きざまが「美しい」ということだったと思います。

そんな人生、死んだらおしまいなのに、

とは考えません。

死を越えて生きる「美しさ」は、大切な命を捧げた「美しさ」です。

美とは、信仰そのものかもしれません。